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戦闘報告書「冷静なる海賊」K.S.
グイック>向こうが「武装してやがる」って言ったとき、ちょっとすっとしたw
カナリア沖、ラスパルマスを右舷に見ながら2隻の船は進んでいた。インドからの造船依頼と冒険と、街発見の旅の帰り道だった。先頭をいくのは重ガレー、それに追従するのはサムブーク。サムブークは先ほど建造されたばかりの新品だ。新しい船は北風と南の海の波を受けて順調に航路を取っていた。そろそろ危険海域も抜ける頃。フレからの情報で、海賊たちがオポルト周辺で模擬をしていると聞いていた。事実、カナリア沖には海賊は1人しか検索にかからなかったし、ここで襲われたことは今までなかった。今日も、何事もなく通り抜けられるだろうと私は考えていた。
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「船尾に敵船!NPC賞金首の強襲です!」
突然鳴り響くファンファーレ!賞金首4隻は私とグイックさんを囲むように戦闘をしかけてきた。警戒を怠ったための強襲だ。だけど焦ることはない。敵 は帆船で、今は向かい風。きっとおいつくことはできないはずだ。すばやく撤退線まで移動して、あとは何もなかったかのように移動を続けようと思った。今考 えれば、この時は早く戦闘から撤退することばかり考えて、グイックさんとの距離が離れていることに注意を払っていなかった。NPC賞金首の戦闘から逃げ 切って、体勢を立て直そうと思った時、目の前に赤い文字が走った。
海賊だ。しかも赤ネーム。 さっき検索にかかっていた、あのPC海賊だ。今さっきの賞金首との戦闘を遠くから見つけて近寄って来たように見えた。戦闘から抜け出た直後だったので、私 たちの名前は点滅していて、すぐには戦闘を仕掛けられなかった。彼はその時間を利用し、転舵して、風上の優勢な位置に船を運んでいた。見逃してはくれな い、襲われる。どうすればいい?少し頭が真っ白になった。名前の点滅が終わったと同時に、海賊K.S.が戦闘をしかけてきた。
「K.S.の強襲です!」
K.S.が弾道学スキルを発動しました
K.S.が速射スキルを発動しました
Archie>どはww
今の私ができることは、負けてしまうかもしれない不安と、収奪されるかもしれない怯えを悟られないように動くことだった。敵船はアラビアンガレーで、 その機動力を武器にグイックさんに近づいていく。白兵に持ち込まれたら大変なことになる。ここは船ごと突っ込むしかない。そう思って大きく転舵した。 が、これがいけなかった。私の重ガレーは長距離移動用に補助帆を3つもつけており、また装甲も3枚付いていた。K.S.の船に比べるとひどく鈍行だったの だ。K.S.の船は難なくグイックさんの船に近づいていき、今にも白兵に持ち込もうとしていた。
グイックが強欲商人の鉄鎖を使いました
K.S.が海軍出動要請書を使いました
敵の援軍が現れました!
グイックさんが鉄鎖を使って、収奪を回避しようと動いた。私は、このときになって初めて砲術系スキルを発動していた。もたもたしているうちに、K.S.は自国の海軍を呼び寄せていた。左斜め後ろから現れたイスパニアの海軍がじりじりと迫ってくる。
私は弾道学を使い、遠くからK.S.に砲撃を開始した。幸い積んでいた大砲はペリエ14門*4で、砲弾の飛距離は長かった。この弾があたって、帆が破れれ ば、浸水すれば、敵の船足は遅くなるはずっ。そう願いながら何発か発射した。幸い砲弾は当たり、少しの傷と帆の損傷・浸水を引き起こすことができたが、私 は、敵が名の通った海賊なのを忘れていた。彼は1つの呼吸を置くこともなく、すばやく修理・回復すると船足を速めてグイックさんに近づいてしまったの だ。
船がぶつかり、K.S.の船員がグイックさんの船にどんどん乗り込んでいく。グイックさんは鉄鎖を使って耐えしのいでいる。
「仲間が拿捕されそうだったら、ひたすら外科をしてあげるんだよ。そうしたら拿捕されないよ。」
昔言われた言葉を思い出し、近づきながら外科スキルを連打する。しばらくすると、白兵戦は終了し、グイックさんが戦闘線から脱出した。戦闘区域には私 とK.S.の船が残された。砲撃をしようと思ったが、一足先に脱出されてしまった。軍船の私はうまみに欠けるのと、装甲が無いか薄いために至近距離での砲 撃戦を回避しようとの判断だったのかもしれない。
K.S.>つよいね Archie>またね~
文字を打つ手がわなわなと震えて、心臓がどきどきした。
ひたすら平静を装って、早くこの海域から抜け出そうと思った。マディラ沖は目と鼻の先である。グイックさんと情報を交換しながら、船の修理や、帆をつくろい、魚を転用してご飯にした。船員の忠誠度が下がるのがとても怖かったからだ。
海賊の船は後ろにぴったりと張り付いて離れようとしない。また襲うんだな、と思った。緑の旗がいつまでも消えないでいてほしかった。海域が変わるまで、あと数分の距離だ。そこまで持ちこたえてほしい!
K.S.>NPC奇襲こないかなw Archie>やめてww K.S.>くくくw K.S.>お宝・・・ Archie>ないぞーw K.S.>いやw K.S.>積荷が赤いzw Archie>魚肉ばっかりだぞーw グイック>魚だよ K.S.>そんなばかなw Archie>見たわね!えっちー(爆) グイック>後、やし酒 グイックさんの声が終わらないうちに、緑旗は消え、第二戦が始まった。今度は真後ろからの攻撃だ。
K.S.が弾道学スキルを発動しました K.S.が漕船スキルを発動しました K.S.が速射スキルを発動しました K.S.が海軍出動要請書を使いました
敵は船首エンジェル砲を積んでいたのかもしれない。戦闘開始直後に続けざま にグイックさんの船の舵を壊し、船足ががくっとおちたところへ白兵戦へ持ち込んだ。私は、今度も外科スキルを連打しながら敵船へと近づいていった。時を 見計らって砲撃をあびせようと身構えた時、グイックさんの船がK.S.の船から離れた。砲撃は今だ!
K.S.が修理スキルを発動しました K.S.の攻撃によりサブマストの帆が損傷しました! K.S.の攻撃により船が大きく揺れています! 治療すべき船員がいません このまま進みますと、戦闘から撤退となります K.S.が修理スキルを発動しました
戦闘から撤退します 全船が戦場を離れました
K.S.>ちっ・・・ Archie>よしよしw
恥ずかしいことに、くるっと回って砲撃しようとしたところ、誤って撤退してしまったのだ。(pq)グイックさんは白兵戦から離脱しており、船員も無事であったことと、私が旗艦であったことが幸いした。よ、よかった;;でも、間違って撤退したなんて悟られてはいけないっと思った。さもそういう作戦でしたという顔をして、余裕しゃくしゃくな声で返事をする。内心がくがくであるのを隠しつつ行動するのはとても大変だ・・・。
グイック>アラガレさえ出せれば・・・
K.S.>こりゃわりにあわんな
Archie>へへw
K.S.>ちゃんと武装してやがるw
K.S.>またなw
赤い海賊はそう言うと、さっと身を翻しラスパルマス方向へ向けて南下していった。船はすぐ小さくなって影さえ見えなくなった。なんてさっぱりした海賊だろう。そう思う暇もなく海域が変更され、私たちはマディラへと帰ってきていた。
今回学んだこと
1.急な転陀、大きく回る操縦は、よくない
2.自分ではなく、違う人が狙われていたらその人から離れないように移動する
3.撤退線をちゃんと確認する
4.敵もすばやく修理・回復すること・・・NPCとは違うぜ!
5.護衛艦としているなら、それ用の装備で固めていた方が動きやすい。メインフルリグドではなく、メインステイスルがよろしかろう??
6.白兵で収奪目的の海賊は、装甲は薄いものしかつけていない?
幸運だったこと
1.海賊がソロだったこと
3.グイックさんが船室を最大にしていたこと
4.また、強欲商人の鉄鎖を持っていたこと
5.無言PKではなかったこと
6.すぐそこにマディラがあったこと
侮っていたこと
1.危険海域・・・海賊に「いつも」会わないから、今日「も」絶対会わないとは限らない。危険海域に、絶対はない。
2.NPC海賊の強襲・・・次なる危険を運んでくるということ。強襲から逃げられるからといって警戒スキルを発動しないのは却って危険かもしれない。
今回K.S.氏に会って、いろいろと学ぶことがありました。海賊行為はいやですけど、学ばせてくれてありがとうと言いたいです。その冷静な判断と、行動の機敏さは、さすがは名の知れた海賊だと納得してしまいました。1つ1つの動きに無駄がなかったように感じました。
マディラについて、グイックさんとお話していた時。この高揚感はなんだろう?と思っていたら、グイックさんがずばり言い当ててくださいました。
グイック>向こうが「武装してやがる」って言ったとき、ちょっとすっとしたw
海賊ほどに強くなくても、対抗できる手段があるということだと感じました。私たちは、ずっとやられっぱなしの存在ではないのだと思ったのです。
ガチガチに武装することは無理だとしても、船室を増やすだけでも、戦闘に余裕が出るのだと思います。今回のことは、本当に幸運が重なってうまく脱出できました。物事に絶対はないから、次は負けて拿捕されてしまうかもしれません。そのときはそのときで、また違う思いを抱くのかもしれません。
ともかく、この経験は忘れられない経験になりそうです。私のやるべきこと・やりたいことが見えてきました。
-----長文・乱文を読んでいただき、ありがとうございました!-----
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